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貸別荘に設けられた愛犬用のフォトブース
いずれは淡路島に住んでみたい……と、長年思い描いてきたという移住計画。その夢を実現させるべく、オーナーが手がけたのが愛犬と一緒に過ごせる完全なプライベート空間という貸別荘の経営だった。目の前にそびえ立つ明石海峡大橋と心地のいい波の調べ。夜は対岸や橋の夜景も煌びやかだ。そんな美しい貸別荘の庭に、かわいい小屋が建っている。
大阪湾と播磨灘を繋ぐ明石海峡は最狭部で約3.6km。潮流が速く、古くから海上の難所として知られてきた場所だ。
神戸と淡路島を繋ぐ明石海峡大橋が開通したのは1998年。全長約4km、高さ283mを誇る世界最長の吊り橋の完成により、橋は淡路・四国の物流や観光の活性化に貢献し、淡路島だけでなく四国の人々にとっても文字通り“夢の架け橋”となった。
そんな明石海峡大橋を見上げる海峡沿いの一等地に、一棟貸しの貸別荘「ポンテカーサ」がある。オーナーは大阪出身で、現在は淡路島に生活の拠点を置いているOさんだ。
2018年に完成したという貸別荘は、その素晴らしい景観からポンテ(橋)+カーサ(家)というイタリア語に由来して名付けられた。
海峡を一望する絶景に加え、オーナー自身が愛犬家ということもあって、貸別荘はどこもペットフレンドリー。利用者は自宅と同じように愛犬と滞在を楽しめるそうだ。さらに大きなドッグランまで備えていることから、愛犬家を中心に人気となり、半年先まで予約で埋まっているという。
季節によって変化するデコレーションが人気
撮影ブースとして活用されるかわいい小屋
この貸別荘にグリーンベル製の小屋が建築されたのは2019年。庭のリフォームと同時に建てられた。小屋はキットハウスの「ナチュラルシリーズ・スタイル01」をベースにしており、躯体の建築は庭の外構工事と同時に業者へ依頼。完成後も年に1度は塩害防止のために、塗装を塗り替えるなどメンテナンスにもしっかりと手をかけている。
オーナーのOさんによると、当初は物置を兼ねた小屋として活用する予定だったそうだが、完成後のかわいい姿を見て予定変更。現在は愛犬家が宿泊利用する際に、愛犬を撮影するための“ フォトブース”として活用されている。取材時はバレンタインデーを模した飾りつけになっていたが、ハロウインやクリスマスなど、季節に応じて装飾を変更しており、いつ来ても違ったデコレーションを背景に愛犬を思う存分撮影できるそうだ。
室内はエアコンも装備し、一部コーナーには淡路島特産の土産品やワンちゃん用のペットフード類も置いている。小屋は大きなドッグランにも隣接しており、扉を開ければ伸び伸びと走り回れる環境だ。
愛犬が元気にはしゃぐ姿を眺めながら、壮大な明石海峡大橋を見上げてのティータイム。そんな休日が楽しめるのが、この貸別荘「ポンテカーサ」なのだ。
TINY HOUSE DATA | |
建物名 | ナチュラルシリーズ・スタイル01 |
製作(キットハウス) | グリーンベル |
問い合わせ先 | https://www.green-bell.co.jp |
外寸 | W3640×D2708×H2811mm |
内寸 | W3460×D2528×H2631mm |
床面積 | 6.6㎡(約4.2帖) |
基礎 | 独立基礎 |
断熱材 | あり(グラスウール・施工費別途) |
工期 | 4日間(キット組み立て時) |
建築費 | 57万2000円(税込・キット価格 ※オプション・施工費除く) |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|小屋 ちいさな家の豊かな暮らし Vol.04
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