© koya life All rights reserved.

アメリカの住宅をそのままスケールダウン|TINY HOUSE AMERICAN STYLE
床面積約3帖という小さな2×4構造の家を基本設計として、4種類の仕上げ方法を備えるのがカントリータウンアンドカンパニーの「タイニーハウス」だ。
パイン材の横張りサイディングが印象的な意匠のご覧のタイプは、この「タイニーハウス」シリーズの中で「アメリカンスタイル」と呼ばれるモデル。アメリカのポピュラーな一般住宅をそのままスケールダウンさせたかのような意匠が特徴的なモデルで、どこから見てもアメリカンな仕上がりとなっている、完成度の非常に高い小屋だ。
ちなみに同シリーズの特徴が、小さな玄関ドア。遠目から見た時に大きな玄関ドアが備わっていると、サイズ感がおかしいということから、玄関はわざわざ小さくして、しかも開閉不可のダミーとなっているのだ。実際に使う出入口のドアは小屋の裏面に備わっているので、正面に人が建つと、まさにミニチュアハウス? それとも巨人か? と思えるようなスケール感だ。こうしたギミックが遊び心を刺激する小屋でもある。
さらに驚くのはこの小さな小屋に使用する建材だ。同社の「タイニーハウス」シリーズでは外壁から屋根や内装まで、すべて本格的な住宅用建材を使用している。ご覧の「アメリカンスタイル」では外壁にはパイン材を、屋根にはオークリッジと呼ばれる耐久性の高い屋根材を使用することで、小屋とはいえども本物の住宅以上の耐久性・快適性を実現しているのだ。
このオークリッジ材は雨・風に強い高級建材で、アメリカでは40年保証が付いているという本格的な住宅用建材でもある。上から張り重ねができるのも特徴で、数十年後に屋根を張り替える場合も、剥がす必要がないというのもメリットのひとつだ。なお、パイン材は定期的な外壁の塗装が必須で、3年に一度程度リペイントをすればより長く小屋ライフを満喫できるという。
同社の「タイニーハウス」の中ではもっともリーズナブルなこの「アメリカンスタイル」は、基礎を除き、建築、外壁塗装に電気配線や断熱材施工、内壁まですべて施工した上で約100万円(税別:参考価格)。手軽に小屋ライフを始めるにはピッタリなモデルといえるだろう。
【INFORMATION】
PRODUCT|タイニーハウス・アメリカンスタイル(TINY HOUSE AMERICAN STYLE)
KIT PRICE|100万円(税別)
FLOOR SPACE|5.0㎡
CONTACT|カントリータウンアンドカンパニー
WEB|http://www.country-town.com/
(注)価格に送料は含まれない。
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
MODEL|MARK
STYLING|KAZUNARI HAYAKAWA
PUBLISHED|2017
SOURCE|小屋マガジン Vol.1

八ヶ岳を望む絶好のロケーションに建ったジュエリー作家のアトリエ
金属を加工してリングやペンダントなどを生み出すジュエリーデザイナー。きらびやかな作品とは裏腹に、その製作工程ではさまざまな工具・機械が必要と…