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使い込むほどに味が出る|Natural Series STYLE_01

自宅が家族共有のスペースだとしたら、小屋やガレージは自分だけの世界に没頭できる特別なスペースだ。母屋からちょっと離して小屋を設置するだけで、趣味や仕事に没頭できる素敵な空間を手に入れる事ができる。そんな小屋ライフを楽しむ人々が世界中で増え続けている。

“小屋”は日本で独自に進化を続けている新しいカルチャーだ。それは収納を目的とした”蔵“や”倉庫“とは大きく異なり、快適にそして誰に邪魔されることなく、好きなことに没頭できる”自分だけの特別なスペース”として、今、静かに広がりつつある。 

収納スペースではなく、あくまでも人が快適に過ごせなければならないという点では、小屋には住居に近い性能が求められる。趣味や仕事の空間であるからには、静かで居心地の良い空間でもあるべきだ。さらにコスト面も重視される。趣味やプライベートな空間とはいえ、大枚はたいて小屋を建築するという事例は少ない。家族構成の変化や趣味の多様化など、ライフスタイルの変化に合わせて気軽に足したり引いたりできるのが小屋の魅力であり、ローコストであることは重要なファクターのひとつといえるだろう。 

また、現在販売されている小屋の大半がセルフビルドで建築できるということも、その人気を支える大きな要因となっている。自分で建てることにより、コストを抑えつつ、建てる楽しみも味わえるからだ。 

こうした小屋として必要な要素を列挙すると、必然的に小屋は木製であるべきという結論に導かれる。RCや鉄骨ほど躯体の強度は必要ないうえ、木材は加工が容易で、材料も安価。加えて、木材は快適性という側面からも優れた建材だからだ。じつは木材の熱伝導率はコンクリートの1/10以下しかなく、外部の熱を室内に伝えにくいだけでなく、室内の熱を外部へ放出することも少ないのだ。 

長野県に本社を構え、全国へ小屋やガレージの施工・販売を行う「グリーンベル」では、こうした木製の小屋を数多くラインナップに揃えている。中でも無垢の木材を使用した「ナチュラルシリーズ」は、完成後の経年変化も楽しめるヴィンテージ・スタイルの小屋として人気の高い商品となっている。 

写真は中でも定番商品ともいえる「ナチュラルシリーズ・スタイル01」である。カラマツの無垢材を荒面仕上げにした外壁は、時と共に風合いが変わっていき、経年変化により味わいを増していく。構造体には2×4フレーミングを採用しており、耐震性も高く、組み立ても容易。まさに実物大のプラモデルを組み立てるような要領で建築することができるキットハウスなのだ。 

ちなみに、室内は大よそ6.15㎡(2坪)。これに雨天時には軒下で過ごすことができ、ちょっとしたカバードポーチのように使える3.31㎡(1坪)のウッドデッキが付随する。 写真の使用例では中央の開口部から左右2つのセクションに切り分け、右半分をアメリカン・ヴィンテージ、左半分はサーフ・カルチャーをイメージして小物などをディスプレイしているが、夫婦で左右を分け合って使っても面白いかもしれない。どちらのセクションにも小窓(オプション)が取り付けられており、室内にやさしい光取り込むことができるので、趣味や仕事の作業空間としても十分に活用できるといえるだろう。 

しかもキット価格は53万2900円(税込)という手の出しやすい設定だ。ライフスタイルの変化に合わせて、気軽に足したり引いたりできる優れた小屋の代表例ともいえるだろう。

【INFORMATION】
PRODUCT|ナチュラルシリーズ・スタイル01(Natural Series STYLE_01)
KIT PRICE|53万2900円(税込) ※キット価格
FLOOR SPACE|6.15㎡(1.86坪 / 3.5帖)
(注)キット販売は送料が別途必要。完成販売に関しては、事前にお問い合わせを。
CONTACT|グリーンベル
WEB|https://www.green-bell.co.jp

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2018
SOURCE|小屋ライフ(KOYA LIFE)Vol.02

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